【カウンセラーコラム】物の見方を変えるとは?

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ゴールデンウィークもあっという間に過ぎ去り、またいつもの日常が戻ってきました。休暇中は日常と異なり、少しでも自分の心と体にとってよい時間を過ごされましたでしょうか。始まる前は早く来ないかなと指折り数えていたのに、いざ休暇に入ると、瞬く間に時間が過ぎていくような気がする、同じ時間の長さのはずなのに、その人の捉え方で印象が全く違う、ということは他の場面でもありそうです。
日々の中では様々な出来事が起きますが、私たちは自分というフィルターを通して外の世界を見ています。道で犬を見かけたとします。ある人は「可愛い」と思うかもしれません。別の人は同じ犬を見て、幼いころに犬にかまれた経験があり、「こわい」と思うかもしれません。同じものを見ても、人によってはこれだけ沸き起こる感情に違いが生じるのです。今起きている問題で感じている気持ちは、実際の事実との差異が微妙に起きている可能性があります。
例えば、上司から「〇日の締め切りに間に合う?」と確認されたとします。字面の事実では「上司が締め切りの確認をしてきた」だけですが、同じ声掛けをされたとしても、「上司は、大変な仕事量だけれども自分なら間に合うだろうと期待してくれている」と嬉しく感じる人、「上司は、どうせ自分には大変な仕事量を終えられないと思っているのだろう」と勘繰る人など、事実に対して起きる感情はフィルターを介し、人それぞれ全く異なります。そのフィルターを介した感情のままコミュニケーションを続けてしまい、他者との関係性が難しくなることは多くの場面でありそうです。

ノートを一冊用意し、事実と感情を書いてみる方法があります。ノートは見開きで使用します。左側のページには、起きた事実のみを書きます。その後、右側のページに、その時に感じた自分の気持ちをありのままに書きます。書き終えたノートを改めて見たときに、自身のフィルターに気が付くことが多いかもしれません。また、「書く」という作業が外在化となり、気持ちを外から距離を置いて眺める作業でもあるかと思います。書く作業を続けていると、考え方の癖や傾向に気が付き、同じような出来事が起きた時に「あ、また考えてるな」と、冷静に気持ちを捉えて、深く落ち込んだり、自分を責めるパターンを変えるきっかけにもなると思います。
カウンセリング内でも同様に、安心安全な場で気持ちを吐き出す作業は、何かうまくいかない日常の気持ちの整理に役立つと思います。物の見方を変える、枠組みを変えるとの意味合いから、リフレーミングと名付けられています。視点を変えて改めて起きている事実を見たときに、今まで見えていなかったことに気が付く等、良い変化が起きる可能性があるかと思います。
考え方の癖は、努力が足りないとか、性格が悪いとか、そういうことでは決してありません。自分を守ろうとしてきただけかもしれませんし、過去の出来事から自動で反応するようになっているのかもしれません。自分を知るということは、自分を認め、癒す道の一歩につながると考えます。
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