【カウンセラーコラム】自分を優先するのは自分勝手?
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カウンセリングでお会いする方には、「親に会うとつらい」「気持ちが不安定になる」と話され、体調を崩される方も少なくありません。
一方で、親孝行するのは当たり前で、こんなことを考えてしまうのは悪いことと、ご自身を責めておられる方のお話も伺うことがあります。
幼少期からの親とのパターンで、否定ととれる言葉がけや態度をされてきた場合、現在の親からの何気ない言葉で、体が過去の辛かった時の反応をしてしまう可能性があります。
「あなたが悪い」というメッセージと受け取ってきた場合も、体の反応とともに、過去の多くの記憶がいくつも紐づき、自分が悪いと考えたり、親へ過剰に怒りが抑えられなかったりすることもあるかと思います。親に対し感じる気持ちを否定する必要はありません。
ただ、怒りの感情をそのまま行動化するのは、危険な場合があります。そのまま表面化させてしまうと、人間関係に支障が起きることもあります。
親と会うと不安定になり体調に影響するのは日常に支障が大きく、心穏やかにいられる方法があればと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

体の感覚に注意を向け「今、ここ」を感じることが、落ち着いて対応するための大きな助けになります。
「生きづらさの正体は、からだが知っている」という本に「今、ここ」に戻るための技法が紹介されており、その一つが「グラウンディング」です。
言葉の通り「地に足をつける」ことで、今いる場所に存在する感覚を取り戻すことができます。座っていても立っていてもどちらでもよいので、足の裏を床につけ、足の裏に意識を向けます。床の硬さや温度、質感を感じ、足の裏から地面に向かって根が伸びていくイメージをします。その根が大地深くまで伸びていき、自分を支えているイメージをしながら数回ゆっくり深呼吸します。
今いる環境を観察し、安全感を取り戻す「5-4-3-2-1法」も紹介されています。
周囲の環境に意識を向け、五感を注意深く観察する方法です。最初に、見えるものを5つ挙げます。声に出しても心で唱えてもどちらでもよいです。その後、聞こえる音を4つ、触れている感覚を3つ、においを2つ、最後に味の感覚を1つ挙げます。特に何もにおわない、味がしないという場合も、カウントして大丈夫です。
人との関わりにおいてバウンダリーの考え方は大変重要です。言葉の通り自分と他者との「境界」で、自分の責任の範囲を指します。バウンダリーを超えられている時には、相手の行動に怒りを感じる、コントロールされ自分に選択権がないような感覚、なんだかモヤモヤするなあと感じるのも大事なサインです。感覚に気が付き、自分の心と体を優先することは自分勝手なことではありません。相手と自分の問題を区別し、自分のことに責任をもつ意識は、お互いを尊重した関係性の構築につながると考えます。
参考文献:「生きづらさの正体は、からだが知っている ―ボディ・コネクト・セラピー・ワークブック」(2026) 藤本昌樹 星和書店
7月28日に発生いたしました「令和8年熊本地震」、8月13日の「令和8年8月千葉豪雨」により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
突然の大雨による災害が、全国各地で相次いでいます。日本災害医学会のホームページに「災害時に必ず役立つ すべての人のこころのケアに関するリンク集」が掲載されておりましたので、共有させていただきます。
災害時に必ず役立つ すべての人のこころのケアに関するリンク集|一般社団法人 日本災害医学会
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